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2025/10/07
🏠 物価は上がるのに、家は守られない?高市新総裁時代に考える“建物保全”の行方
塗装について

2025年秋——新総裁に就任した高市早苗氏の会見が連日ニュースを賑わせています。
「経済再生」「物価対策」「エネルギー政策」など、国民の生活に直結するテーマが並ぶ中、
私たちの暮らしに欠かせない“もうひとつの生活インフラ”――
「家を守る政策」 は、どこまで語られているのでしょうか。
電気代、ガソリン、食料品、あらゆる価格が上がり続ける中で、
実は「住宅の修繕費」も確実に上昇しています。
塗料・建材・人件費の高騰が続き、外壁塗装や防水工事の見積額が数年前の1.2〜1.5倍に達しているケースも珍しくありません。
けれど、政治の場では「建物保全」という言葉がほとんど聞かれません。
■ 住宅メンテナンスは“家計防衛”の一部
私たちの家は、雨風、紫外線、湿度、そして経年劣化と常に闘っています。
それを守るのが「塗装」と「防水」。
つまりこれは、単なる“見た目のリフォーム”ではなく、
資産を減らさないための防御策 でもあるのです。
ところが、ここ数年の物価上昇により、
「今はちょっと様子を見よう」「来年に回そう」と塗装や防水を先延ばしにする方が増えています。
しかし、その判断こそが、将来的な支出増を招くリスク なのです。
塗膜が劣化して外壁が水を吸い込むようになると、
内部の木材が膨張・収縮を繰り返し、外壁材のひび割れ(クラック) やコーキングの剥離が進みます。
そこから雨水が侵入すれば、木部腐食・鉄筋錆び・雨漏りなど、構造的なダメージに発展します。
一度ここまで進むと、塗装ではなく外壁交換・大規模補修が必要になり、
費用は3倍以上にも跳ね上がることがあります。
「今直せば50万円、でも放置すれば150万円」――
こうした現実が全国で起きているのです。
■ “政治と暮らし”の間にある見えない溝
政治の世界では、住宅関連の政策といえば「新築」「省エネ住宅」「空き家対策」が中心。
しかし、実際の現場で求められているのは、
**「今ある家をどう守るか」**という実務的な政策です。
日本の住宅の平均寿命は約30年といわれていますが、
欧米では50〜60年持つのが当たり前。
その差を生むのは、制度でも文化でもなく――
メンテナンス意識の違いです。
たとえば、ヨーロッパでは外壁塗装や屋根メンテナンスに税控除や補助がつく国もあります。
一方、日本では「自然災害時の修繕補助」以外では、
ほとんど個人負担。
高市政権が今後、物価対策や中小企業支援を打ち出すとしても、
この“住宅保全”が経済政策の中でどこまで扱われるかは未知数です。
家は単なる「不動産」ではなく、生活そのものの基盤。
それを維持する仕組みこそ、これからの政治が見直すべき部分かもしれません。
■ 現場では起きている「静かなコスト上昇」
塗装の世界でも、原材料費の上昇は深刻です。
例えば、主要メーカーであるアステックペイントでは、
2022年から2025年にかけて塗料原料が平均20〜30%上昇。
遮熱塗料や高耐候塗料などの高機能製品は、
石油系原料・顔料の価格上昇でさらに値上がり傾向にあります。
加えて、人手不足による職人単価の上昇も進んでおり、
同じ工事でも3年前と比べて10〜15万円高くなるケースが増えています。
この動きは政治の「物価安定政策」ではほとんどカバーできません。
むしろ現場では、値上げを吸収する努力と品質維持のバランスを模索する企業が増えています。
■ 今こそ、個人の“予防意識”が鍵に
政治の動きに期待するだけでなく、
「家を守る行動」を個人レベルで始めることが何よりの対策になります。
たとえば――
-
外壁や屋根の**チョーキング現象(手に白い粉がつく)**を確認
-
コーキングのひび割れ・隙間を目視チェック
-
雨の日に軒裏やサッシまわりの染みがないか確認
こうした小さな点検が、大きな修繕費を防ぐ第一歩です。
10年を過ぎた家で一度もメンテナンスをしていない場合、
外壁・屋根・防水を一体で点検するのが理想です。
とくに秋は、夏の紫外線ダメージを受けた塗膜が弱り、
「次の冬を越せるかどうか」の分かれ道。
今の時期こそ、劣化が表面化する“サイン”を見逃さないことが重要です。
■ 塗装・防水は“未来への投資”
外壁や屋根の塗装は、
「壊れたから直す」ではなく「壊さないために塗る」もの。
見た目の美しさ以上に、
家の寿命を延ばすための防具 なのです。
近年注目されている高耐久塗料や無機ハイブリッド塗料は、
10〜15年の耐用年数を誇り、
結果的に長期的なコスト削減につながります。
このような“賢い投資”こそ、
物価高の時代に求められる暮らし方ではないでしょうか。
■ 「家を守る」は“政治に任せきれないテーマ”
高市総裁の就任で、これからの政策は確実に変化していきます。
しかし、家計の現実を見れば、
“生活コスト”の中で最も後回しにされがちなのが建物メンテナンスです。
けれど、これは政治が動くまで待てるテーマではありません。
今日も、太陽と雨と風が、確実にあなたの家を劣化させています。
だからこそ――
「家を守る」という行動は、自分の未来を守る行動でもあるのです。
■ まとめ:私たちが今できる「家を守る政治」
物価が上がっても、
政策が追いつかなくても、
“自分の暮らし”を守るための選択は、私たち一人ひとりに委ねられています。
外壁塗装も、防水工事も、屋根のメンテナンスも、
「贅沢」ではなく「必要経費」。
もし10年、15年と手を入れていないなら、
この秋こそ「点検」から始めてみてください。
見た目を変えるだけでなく、
家族の安心、そして未来の資産を守るために。
🏡 最後に
私たちは、政治の動きよりも早く動けます。
外壁も屋根も、防水も――守るのは「今」です。
そして、その選択こそが、
“あなた自身の暮らしを政治より一歩先に進める”第一歩になるのです。