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2025/11/11
🏠 地震の揺れで外壁にひび!?見えないダメージと塗装の関係
塗装について

地震のニュースを見て、「うちの家は大丈夫かな?」と思ったことはありませんか?
浜松市周辺も地震活動が多く、南海トラフ地震への備えが話題になることもしばしば。
実は、地震の影響は“外壁”にも確実に現れます。
大きなひびがなくても、外壁の内部には見えないダメージが蓄積していることがあるのです。
この記事では、職人の目線から
「地震と外壁塗装の意外な関係」
そして「見えないヒビが引き起こすリスク」について詳しく解説します。
🌋 地震のあと、家の外壁はどうなっている?
地震の揺れは、建物全体をわずかに“ねじる”ように動かします。
特にモルタルやサイディングの外壁は、表面の塗膜が硬いため、
その揺れを吸収しきれずに**微細なヒビ(ヘアクラック)**が入ることがあります。
ぱっと見ではわからなくても、
実際に職人がライトを当てて角度を変えると、
髪の毛ほどのヒビが縦や横に走っていることが多いのです。
このヒビが、雨水の侵入口になります。
地震直後は目立たなくても、そこから水分が内部に浸透し、
数ヶ月〜数年かけて外壁や下地の劣化を進行させてしまうのです。
🧱 「地震のあとにひび割れ」はよくあること?
はい、珍しくありません。
特に浜松市のように「地盤がやや柔らかいエリア」では、
震度4〜5程度の揺れでも、次のような症状が見られることがあります👇
-
サッシ周り(窓枠)の角に細いひびが入る
-
外壁の目地(コーキング)部分が切れている
-
軒天や破風のつなぎ目に隙間ができる
-
モルタル壁に蜘蛛の巣状のヒビが発生
一見「経年劣化」と区別がつきにくいですが、
地震後すぐに発生するひびには共通点があります。
👉 斜め方向に入っている
👉 コーキングの割れが左右対称ではない
👉 ひびの中が黒ずんでいない(新しい割れ)
こうしたヒビは揺れによる構造応力が原因のことが多く、
放置すると塗膜の下でどんどん劣化が進みます。
💧 見えないダメージがもたらす“雨漏りの連鎖”
地震で入ったヒビが怖いのは、見た目以上に“中”で進行する点です。
外壁のひびから侵入した水は、少しずつ内部の下地を劣化させ、
やがて塗膜の剥がれ・防水層の劣化・雨漏りへとつながります。
特に多いのが、
「地震後2〜3年してから、壁紙の裏にシミが出てきた」
というケース。
これ、実はあの時の小さなクラックが原因ということがよくあります。
人の肌で言えば、
乾燥してできた“ささくれ”を放置していたら
そこからばい菌が入って炎症を起こした――
そんなイメージです。
🔍 職人が見る“地震後のチェックポイント”
地震のあと、外壁の状態を確認する際に
私たち職人がチェックするのは、主に次の5項目です。
1️⃣ サッシやドア枠周辺のひび
→ 揺れのストレスが集中しやすい。早めにコーキング補修を。
2️⃣ 外壁のコーキング目地
→ 硬化・剥離していると防水機能がゼロに。再施工が必要。
3️⃣ 軒天・破風のつなぎ目
→ 揺れで開いた隙間から雨が吹き込みやすい。
4️⃣ 塗膜の浮き・剥がれ
→ 見た目はキレイでも内部に空気層があると、塗り替えサイン。
5️⃣ 基礎周りのヘアクラック
→ 構造に影響はなくても、放置すると雨水が基礎に染み込む。
こうした点検は、専門の職人でないと見逃しやすい部分です。
「うちは見た感じ大丈夫そう」と思っても、
実際に調査するとひびが10ヶ所以上見つかることもあります。
🧰 地震後の補修は“塗装”で防災につながる
外壁塗装には、「見た目を直す」以外に
防水層を再生するという大切な役割があります。
つまり、地震で傷んだ塗膜を塗り直すことで、
再び家全体を守る防水シールドを張り直すことができるのです。
特におすすめなのが、
柔軟性のある塗膜を形成する塗料(例:弾性塗料、無機ハイブリッド)。
これらは揺れにも追従し、
微細なクラック(0.3mm以下)をカバーできる性質があります。
また、フッ素塗料や無機ハイブリッド塗料は
耐候性・防水性が非常に高く、
一度塗れば15〜20年ほど外壁を守り続けてくれます。
🧱 「耐震」と「塗装」は、実は同じ目的を持っている
「耐震補強」と聞くと、柱や基礎の補強をイメージしますよね。
でも、実は外壁塗装も“耐震”の一部と考えられるのです。
理由はシンプル。
塗装が建物の防水性を保つことで、構造材の腐食や劣化を防いでいるから。
たとえば、木造住宅の柱や梁は、
湿気で弱くなれば地震の揺れに耐える力が落ちます。
外壁が水を防ぐことで、構造材が健全なまま保たれ、
結果的に地震に強い家が維持されるのです。
つまり、
「塗装=家を強く保つための耐震メンテナンス」。
そう考えると、塗装の価値が一段と大きく感じられますね。
🧭 どんな塗料が「地震に強い家」に向いている?
職人目線でおすすめするのは、この3タイプ👇
| 塗料名 | 特徴 | 耐用年数 | 向いている環境 |
|---|---|---|---|
| シリコン塗料 | コスパが良くバランス型 | 約10〜12年 | 軽微な揺れの地域に |
| フッ素塗料 | 高耐久・汚れに強い | 約15〜20年 | 紫外線が強い地域 |
| 無機ハイブリッド塗料 | 耐震性◎・ひび割れに強い | 約18〜25年 | 揺れ・湿気の多い地域 |
無機ハイブリッド塗料は、揺れによる塗膜の伸縮に強く、
耐熱性・防水性・耐候性すべてで優秀。
“地震対策+長持ち”の両立を目指すなら特におすすめです。
💬 まとめ|小さなヒビを“家からのSOS”として受け取る
地震が起きても、すぐに家が壊れるわけではありません。
でも、少しずつ積み重なる揺れが、
外壁のあちこちに見えない傷を残していきます。
最初は小さなヒビでも、
放っておくと雨・風・紫外線によって広がり、
やがて大きな修繕費につながることも。
だからこそ――
「地震のあとに外壁をチェックする」ことが、
最も手軽で効果的な防災対策なのです。
アペックスでは、無料の外壁点検・現地調査を実施しています。
地震後に気になるひびや塗膜の劣化があれば、
早めの診断で“見えないダメージ”を防ぎましょう。
住まいの外壁は、家族を守るシールドです。
その盾を強く、美しく保つ――
それが、私たち職人の使命です。
